
トコノールとかトコフィニッシュってあるけど何が違うの?
どっちの方がいいんだろう?
トコ面処理剤っていろいろありますよね。
初心者の間は何が違うのかわかりません。
実はプロの方でも明確な差を語れる人は少ないです。
実際のところトコノールとトコフィニッシュの違いは何か?
同じ革に使って比較してみました!
何が違う?

まず何が違うかを簡単にまとめました。
トコノール | トコフィニッシュ | |
---|---|---|
メーカー | SEIWA | クラフト社 |
価格 | ¥594円 | ¥880 |
色味 | 白、茶、黒 | 無色透明 |
価格
トコノールはSEIWA製のトコ処理商品で120g600円くらい。
トコフィニッシュはクラフト社製の商品で80g800円くらいです。
どちらのメーカーもレザークラフトではとてもお世話になるメーカーです。
価格的にはトコノールの方が有利です。
内容量もトコノールの方が若干多いですが、40g程度であれば体感的には差はありません。
色
色は見た目通りで、トコノール が白(黒・茶)、トコフィニッシュが無色透明です。
トコノールは色がついていますが、白色に関しては乾くと透明になります。
黒色や茶色はレザーの色に合わせて使用するために色がついています。
実際に使ってみた

違いをはっきり分かるようにするため、実践しました。
今回はこちらの牛革オイルレザーに両方の処理剤を使用して比較します。
床面

ほぼ同量をつけてガラス板でこすりました。
同時に使ってみて感じたのは、トコノール の方がムラなく塗れました。
トコフィニッシュは伸びはいいのですが、革への吸収も早く最初につけた部分がシミとなりました。
トコ面と言えどムラができるのはあまり良くないですね。
処理後の肌触りはトコノール の方が艶があってスベスベ
トコフィニッシュは若干しっとりしました。
処理後の光沢感に大きな差は感じませんでした。
● トコノールの方がムラなく伸びた
● 処理後:トコノール はスベスベ
● 処理後:トコフィニッシュはしっとり
● 光沢感に大きな差はない
銀面

あぁ!!銀面についてしまった!
という状況を想定して、敢えてつけてみました。

右側のシミがトコフィニッシュ、左がトコノールです。
すぐに拭き取るとこのようになります。
トコフィニッシュは完全に跡が残っています。
トコノールにも跡はありますが、目立ちにくくなっています。

さらに20分乾かしました。
どちらも跡は残っています。
感覚的にトコノールの方が跡が目立っていないです。
どちらも付着しないように気をつける必要がありますね。
トコノールはあくまでも白色で試しているので、茶・黒が銀面に着くとさらに跡が残ります。
まとめ
● トコノールの方がムラなく伸びやすい
● 処理後の見た目に差はない
● 銀面への付着はどちらも跡になるので注意
同時に使用した結果トコノールの方がメリットが多かったです。
トコフィニッシュが悪い訳ではないですが、トコノールの方がミスが少なく、作品のクオリティも向上する気がします。
SEIWA トコノールGoro
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