トコノールとかトコフィニッシュってあるけど何が違うの?
どっちの方がいいんだろう?
トコ面処理剤っていろいろあり、初心者の間は何が違うのかわかりません。
実はプロの方でも明確な差を語れる人は少ないです。
実際のところトコノールとトコフィニッシュの違いは何か?
この記事では実際に同じ革に使って効果を比較してみましたのでどちらか迷っていいる方は
ぜひ参考にしてみてください。
トコノールとトコフィニッシュ何が違う?

まず何が違うかを簡単にまとめました。
※値段は各所で価格が違うためご注意ください。
トコノール | トコフィニッシュ | |
---|---|---|
メーカー | SEIWA | クラフト社 |
価格 | ¥930円(白)~ | ¥998~ |
色味 | 白、茶、黒 | 無色透明 |
1、価格
トコノールはSEIWA製のトコ処理商品で120ml 1,180円~。
トコフィニッシュはクラフト社製の商品で80ml 980円~。
どちらのメーカーもレザークラフトではとてもお世話になるメーカーです。
価格的にはトコノールの方がml単価は有利です。
内容量もトコノールの方が40ml程度多いです。
2、色
色は見た目通りで、トコノール が白(または黒・茶)、トコフィニッシュが無色透明です。
トコノールは色がついていますが、白色に関しては乾くと透明になります。
黒色や茶色はレザーの色に合わせて使用するために色がついています。
3、使用感
トコノールの方がムラなく伸びました。トコフィッシュの方がムラができやすいですが
これは革に良く浸透しているとも考えられます。作業になれるまではトコノールの方が塗りやすいかもしれません。
処理後はトコノール はスベスベする感じでトコフィニッシュはしっとり。
触りごこちはひとにより差があると思いますので、参考程度です。
光沢感に大きな差はない。
実際に使ってみた

違いをはっきり分かるようにするため、実践しました。
今回はこちらの牛革オイルレザーに両方の処理剤を使用して比較します。
床面

ほぼ同量をつけてガラス板でこすりました。
同時に使ってみて感じたのは、トコノール の方がムラなく塗れました。
トコフィニッシュは伸びはいいのですが、革への吸収も早く最初につけた部分がシミとなりました。
トコ面と言えどムラができるのはあまり良くないですね。
処理後の肌触りはトコノール の方が艶があってスベスベ
トコフィニッシュは若干しっとりしました。
処理後の光沢感に大きな差は感じませんでした。
● トコノールの方がムラなく伸びた
● 処理後:トコノール はスベスベ
● 処理後:トコフィニッシュはしっとり
● 光沢感に大きな差はない
銀面

あぁ!!銀面についてしまった!
という状況を想定して、敢えてつけてみました。

右側のシミがトコフィニッシュ、左がトコノールです。
すぐに拭き取るとこのようになります。
トコフィニッシュは完全に跡が残っています。
トコノールにも跡はありますが、目立ちにくくなっています。

さらに20分乾かしました。
どちらも跡は残っています。
感覚的にトコノールの方が跡が目立っていないです。
どちらも付着しないように気をつける必要がありますね。
トコノールはあくまでも白色で試しているので、茶・黒が銀面に着くとさらに跡が残ります。
まとめ
● トコノールの方がムラなく伸びやすい
● 処理後の見た目に差はない
● 銀面への付着はどちらも跡になるので注意
同時に使用した結果トコノールの方がメリットが多かったです。
トコフィニッシュが悪い訳ではないですが、
トコノールの方がミスが少なく、作品のクオリティも向上する気がします。
Goro