よく名前の聞く「栃木レザー」。
皆さんはどのレザーのことをそのように呼ぶかご存じでしょうか?
実は栃木レザーと称した偽物が出回っていることがあります。
この記事では、そんな栃木レザーにまつわる豆知識を紹介します。
栃木レザー
栃木レザーのHPはこちら
http://www.tochigi-leather.co.jp
日本のタンナー
みなさんは「栃木レザー」と呼ばれている理由をご存知ですか?
その名の通り、栃木県に所在を置くタンナーである「栃木レザー株式会社」のレザーです。
植物タンニンなめしと言うなめし方法で革を製造しています。
また、なめし方法も「ピット製法」と言う方法が取られています。
このピット製法は古くから伝わる伝統的な製法なのですが、
特徴としては自然の状態のままの風合いが強く残り、
繊維が固く締まった仕上がりになります。
つまり強度があるんです。
赤タグの独自ブランド

栃木レザーは日本のブランドで、革好きの中では非常に有名です。
そのブランド力から、よく別の業者に「栃木レザー」を勝手に名乗られていました。
一方で「栃木レザー」は栃木レザー株式会社さんが商標登録している名称です。
決して栃木で作られているレザーを全て呼んでいるわけではありません。
そこで、栃木レザーさんは対策としてこのような独自のタグをつけて皮革販売をしています。
通称「赤タグ」です。
つまり、これがついていれば正真正銘栃木レザーです。
レザークラフトで皮革を購入する際は大体ついているはずなので要チェックです。
栃木レザーの魅力
栃木レザーの魅力は何と言っても経年変化ですね!
植物タンニンなめしのいいところがぐっと出ます。
栃木レザー最大の特徴は、硬さと柔らかさの相反する2つの要素を取り入れていること。柔らかすぎると脆くなってしまうし、固すぎると加工もしにくいし革特有の経年変化も楽しめなくなってしまう。まさに、経年変化を楽しめることが最大の魅力である「栃木レザー」ならではの特徴ではないだろうか。
https://stamp-works.jp/tochigi-leather/
栃木レザーさんにインタビューしているこちらのブログでも経年変化について触れられています。

偽物
そんな魅力がいっぱいの栃木レザー、やっぱり偽物が多いです。
レザークラフトをする場合、ネット(特にAmazon等)での仕入れは注意です!
赤タグがあれば栃木レザーを証明するものですが、
ネット販売では栃木レザーではないものに赤タグをつけているケースも稀にあります。
どうやって回避する?
国内業者であるかどうかをまずは見分けるのが肝心です。
A4サイズなどであればネットでも十分いいのですが、
半裁などを仕入れる場合はやはり信頼の置ける場所が重要です。
ある程度の量を仕入れる場合は実店舗がオススメです。
Goro